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Fate/stay night辞典 か行

【か】52件

【概念武装】 がいねんぶそう
決められた事柄を実行する魔術品。魂砕き。

固定化された神秘であり、
物理的な衝撃ではなく概念で、
魂魄の重みで対象に結果を与える。

物質と精神が衝突する事は通常ありえないので
これを使用するのは霊体や現象を相手にするときが多い。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/07




【怪力:B(ライダー)】 かいりき:B(らいだー)
一時的に筋力を増幅させる。
魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。

使用する事で筋力をワンランク向上させる。
持続時間は“怪力”のランクによる。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/07




抑止の守護者カウンターガーディアン かうんたーがーでぃあん
人類最強の守護精霊。

滅びの要因を排除する殲滅兵器。
“霊長の存命”のみを優先する無色の力であり、
高き処から人の世の滅亡の可能性を殺す為に下る。
滅亡の力が現れてから動く為、常に守護者は後手に回る。
そして霊長という全体を救う為、惨劇をそれ以上広げぬよう
その場にいた者を善悪問わず全て抹殺しきり、その後消滅する。

守護者は英霊の中でも信仰の薄い者や神性が低い者、
世界と契約し力を得る代償として己の死後を
売り渡した者などによって構成されている。
彼らは英霊の座と呼ばれる処から分身を下し守護者として活動する。
意思を剥奪され永遠に人間の後始末をする奴隷として働き続ける掃除屋。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/07




【学食】 がくしょく
穂群原学園の学食。

大変大雑把な味付けで有名。
B定は「なに食べても肉の味しかしねえ」らしい。
野菜もエビフライも何もかも肉の味。魔法の域かこれ。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/07




【影の巨人】 かげのきょじん
アンリ・マユ。
桜の使い魔的存在。

黒い聖杯と化した桜が指向性を与え形成したアンリ・マユ。
アンリ・マユの能力:魂の物質化により形成された
巨人に込められた魔力は1000にものぼり、
成熟した魔術師のゆうに40倍にもなる。

実際の彼のサイズは掌に乗るほどしかなく、
桜が膨大な魔力を込めた為に巨大化したのである。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/07




【風除けの加護:A(真アサシン)】 かぜよけのかご:A(しんあさしん)
中東に伝わる台風避けの呪い。
真アサシンが風王結界に飛び込んだ時に使用したもの。
本来なら「○○は○○なり」というものなのだが、大人の事情でカットされた。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/08




【ガラドボルグU】 がらどぼるぐU
アイルランドの英雄、フェルグスが所有していたとされる魔剣なのだが……?
Uの名称が示す通り、フェルグスの魔剣とは別物で
アーチャーなりの改良が施されている。

同じケルトの大英雄、クーフーリンの天敵とされる宝具。

ガラドボルグの使用者がウルスターゆかりの者であった場合、
クーフーリンは自らかけた誓約(ゲッシュ)により、この剣の
前では一度敗北しなければならない宿命を負っている。

ちなみにアーチャーはこの魔剣を
バーサーカーに向けて矢としてぶっ放していた。
魔剣としては涙を流せるならば流したいほどの度し難い使用法であろう。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/08




【カリスマ:A+(ギルガメッシュ)】 かりすま:A+(ぎるがめっしゅ)
大軍団を指揮・統率する才能。

ここまでくると人望ではなく魔力、呪いの類である。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/08




【カリスマ:B(セイバー)】 かりすま:B(せいばー)
軍団を指揮する天性の才能。
団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。

カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/08




【カリスマ:E(黒化セイバー)】 かりすま:E(こくかせいばー)
軍団を指揮する天性の才能。
団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。

統率力こそ上がるものの、兵の士気は極度に減少する。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/08




勝利すべき黄金の剣カリバーン かりばーん
イングランドの騎士王、アーサー王の象徴たる聖剣。

魔術師マーリンの導きにより、選定の岩から引き抜かれた王の象徴である。
湖の妖精から授けられた聖剣とは別の物で、宝具としての特質は多少異なる。

が、セイバーにとってはこちらの聖剣に馴染みが深いようだ。

剣は権力の象徴である為、王の所有する剣は大抵は
贅を凝らした装飾品になり下がるのが常である。
エクスカリバーとカリバーン最大の違いはその点であり、
美しい剣である代償として、武器としての精度はエクスカリバーに及ばない。

本編では士郎が投影した代物として登場する。
バーサーカーのゴッドハンドを切り裂いて内部から炸裂させたりと、
カリバーンより発展した聖剣エクスカリバーと似た攻撃能力を持つようだ。

伝説では、アーサー王が騎士道に反する戦いをした時に折れたとされる。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/09




【干将・莫耶】 かんしょう・ばくや
アーチャーが好んで使う双剣。
ランク:C-

陽剣干将・隠剣莫耶。
夫婦剣であり、何かのトラブルで紛失しても
必ず持ち主の下に戻る、という強い絆が存在する。

中国は春愁時代、刀匠・干将が作り上げた剣。
呉王に剣の鋳造を命じられたが思うように剣が打てず、
それを見かねた妻の莫耶が一命を賭してそれを神域の業物とした。

莫耶は夫の前で炉心に身を投げ、
その命で五山精、六栄金を溶け合わせたのである。
干将は妻の死に悲しみながらも二振りの剣を完成させる。

剣としての性能も高いが、
巫術、式典用の魔術兵装としての側面も持つ。
揃えて装備すると対魔術と対物理が向上する。

アーチャー本人の如何なる趣向か、
刀身には魔よけと思われる言葉が刻まれている。

鶴翼欠落不。
心技泰山至、
心技黄河渡。
唯名別天納。
―――両雄、共命別。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/09




【ガンド】 がんど
北欧に伝わる呪い。

呪いたい相手を人差し指で刺す事により効果を発揮する。
「人を指差すのは失礼だ」という作法はこの呪いに由来するらしい。

ガンド撃ちとも呼ばれている一工程の魔術で、
本来は相手の体調を崩す程度の代物なのだが、
込められた魔力が強力な場合は直接的なダメージが可能。
強力なものを“フィンの一撃”と呼ぶ。凛のガンドはフィンのガトリング状態。

ルヴィアもこれをフィンランド人のたしなみとして習得している。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/09




多重次元屈折現象キシュア・ゼルレッチ きしゅあ・ぜるれっち
詳細不明。

第二魔法の使い手、
魔道元帥ゼルレッチの名を冠していることから、
おそらく「並行世界の運営」に関連するものかと。

佐々木小次郎の燕返しはこの現象を利用した技で、
これにより同時三斬撃を繰り出す事ができる。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/09




【キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ】 きしゅあ・ぜるれっち・しゅばいんおーぐ
第二魔法の使い手。

魔道元帥、宝石のゼルレッチ、時の翁、万華鏡(カレイドスコープ)等、
様々な二つ名を持つ五人の魔法使いの一人。
死徒二十七祖の第四位でもある。

宝石をシンボルとする魔術師で、悪に義憤し善を笑うお爺様。
吸血種の王“紅い月のブリュンスタッド”に協力していたが
「気に入らないから」という理由で彼に喧嘩を売り、
挙句勝ってしまったというとんでもない人物。
その際、相打ちとなって吸血種となる。

“月落とし”と呼ばれる紅い月の必殺技を
宝石剣を以て力技で押し返した怪物。

そんな彼に弟子入りするという事は、
ほぼ間違いなく廃人にされるという事らしい。
遠坂家もそんな彼の弟子の後継者の家系である。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/09




【騎乗:A+(ライダー)】 きじょう:A+(らいだー)
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
ただし、竜種は該当しない。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/09




【騎乗:B(セイバー)】 きじょう:B(せいばー)
騎乗の才能。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/10




【偽臣の書】 ぎしんのしょ
慎二用令呪。本。

桜がマスターとしての権利を委託した結果
出現した赤い本であり、これを強く握りながら命令する。
命令を守れなかったサーヴァントは青白い電荷に苛まれる。
あくまで偽物の令呪であるため、本物の令呪の性能には及ばない。
限度を超えたりサーヴァントが消滅したりすると焼失する。火傷注意。

基本的に他人にサーヴァントを預ける事は不可能なのだが、
桜はそのために令呪を使用したので例外となった。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/10




【キャスター(1)】 きゃすたー(1)
魔術師の英霊。
冬木市聖杯戦争において呼び出される七騎のサーヴァントのクラスの一つ。

異常なまでの魔力と高度な魔術を扱えるという反面、
魔術師であるため身体能力は全サーヴァント中最弱なクラス。
よってキャスターやそのマスターは、遠距離攻撃と戦略をもって敵を倒す。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/10




【キャスター(2)】 きゃすたー(2)
葛木宗一郎のサーヴァント。
っていうか葛木先生の若奥様である。
実はFate登場人物中、一、二を争うほどの美人であるらしい。
性別:女性
身長・体重:163cm 51kg
属性:中立・悪
陣地形成:A 道具作成:A
筋力:E 魔力:A+ 耐久:D 幸運:B 敏捷:C 宝具:C

正体はメディア。

元々は、ごく普通の魔術師のサーヴァントであった。
が、彼があまりにも使えない人間だったため彼女はこれを殺害。
魔力供給元がいなくなってしまったため消えかかっていたところを
偶然、柳洞寺に居候していた葛木によって拾われて、彼のサーヴァントとなる。

葛木とのコンビは、聖杯を欲し前線で戦うサーヴァントと、
自分の相棒の後方支援に徹するマスターとの関係が逆転している。

悪女とか魔女とか言われているが、根は清純。
度重なる裏切りによって、グレて悪に染まってしまった一途な人。
もともと悪としての素質はあったのだが、根は詰めが甘い恋する乙女。

惚れた相手には尽くすタイプであるのだが、
今まで惚れた相手は全て甘えると逃げていったため、
それがトラウマとなり、常に一歩引いた態度を貫いているらしい。

魔術師としてのキャスターの能力は魔法使いレベル。
が、“魔法”を習得していないので魔術師どまりなのである。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/10




【狂化:B(バーサーカー)】 きょうか:B(バーサーカー)
パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/10




【強化】 きょうか
士郎がよく使う魔術。
魔力を通す事で一時的に対象の能力を補強する魔術。
対象の存在を高める全ての魔術の初歩であり、極めるのは至難。

使用には対象の構造を把握し、隙間に巧く通す必要がある。
そうしないと対象にとって魔力は薬ではなく毒になってしまうらしい。
ナイフなら切れ味、食材なら栄養度、メイドなら萌え度が増す。マジでか。
曖昧なものを曖昧に強化することはできない。「他人の強化」は最高難易度。

士郎は主に硬度強化に使っていたが、
強化魔術は存在意義を特化させるというものであり、
実際にはその効果はもっと多岐にわたる魔術なのである。
が、その自由度の高さからメインに据えている魔術師はそう多くない。

ときに、士郎の強化魔術はおそらく投影魔術と同じく、
普通の強化魔術ではなく固有結界から零れ落ちたものなのだろうか。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/11




【強化木刀】 きょうかぼくとう
士郎がよく使う武器。
魔術の基本である「強化」によって攻撃力が増えた木刀。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/11




この魂に憐れみをキリエ・エレイソン きりえ・えれいそん
→項目【洗礼詠唱】を参照

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/11




【ギルガメッシュ(1)】 ぎるがめっしゅ(1)
第四回冬木市聖杯戦争にてアーチャーだった男。
聖杯戦争終了後、アンリ・マユにより10年もの間現界し続けていた。
我様至上主義で自分とセイバーとファッションのことしか考えていない。
性別:男性
身長・体重:182cm 68kg
属性:混沌・善
対魔力:E 単独行動:A+
筋力:B 魔力:B 耐久:C 幸運:A 敏捷:C 宝具:EX

正体…というか既にタイトル名が示すとおり、ギルガメッシュ。

世界最古の英雄王。
そのプライドは山よりも高く、海よりも深い。
油断スキルというとてもいらないものを持っているが、
それさえなければ間違いなく彼は絶対的最強の英霊である。

セイバーに惚れていたらしいが、あくまで物扱い。
第四回冬木市聖杯戦争中に告白したがあっさりフラレる。
その後、10年間もセイバーを待ち続けていた…って結構気が長いな。

凛曰く、「金ピカ」
実は凛とはものすごく相性がいいらしい。
凛が宝石魔術の使い手ゆえの金遣いの荒い女だからだとか。

常人には理解不能な性格を持つ御方だが、その器は大きい。
かの“この世全ての悪”たるアンリ・マユの直撃を受けて

「侮るな。あの程度の呪い、飲み干せなくて何が英雄か。
 この世全ての悪?は、我を染めたければその三倍は持ってこいというのだ。
 よいかセイバー。英雄とはな、己が視界に入る全ての人間を背負うもの。
 ―――この世の全てなぞ、とうの昔に背負っている」

などと言い切るのは、この男をおいて他にいるまい。
まさに覇者たる者に相応しい風格と気概である。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/11




【ギルガメッシュ(2)】 ぎるがめっしゅ(2)
紀元前、シュメールの都市国家ウルクを治めていた半神半人の王。
伝説だけではなく実在したとされる人類最古の叙事詩
ギルガメッシュ叙事詩に記された英雄王。

三分の二が神、三分の一が人という高い神格を持ち、この世で彼に敵う存在はなく、この世の全てを手に入れた超越者として完成されていた。
民を顧みない暴君だったが、エンキドゥという友人を得てから彼の振る舞いは少しずつ変化していく。エンキドゥはギルガメッシュの圧制に苦しんだ人の願いにより、女神アルルによって作られ神造の者である。エンキドゥとギルガメッシュは出会うべきして出会い、お互いを強烈に意識しあう。初めはエンキドゥを敵として恐れたギルガメッシュだが、二人はほどなくして理解しあい、対等の存在として協力して国を治めるに至った。
ギルガメッシュはエンキドゥと共に森の番人・神の獣フンババを下し、地上で最も優れた王としてあらゆる財を手中に収める。この時、ギルガメッシュは眩しく強大で、神々でさえ目を逸らせない存在だった。

そのギルガメッシュに、一人の女神が恋をした。
豊穣の女神イシュタルは完璧な王であるギルガメッシュに求婚するが、彼はこれをあっさりと跳ね除ける。イシュタルがどれほど移り気で残忍で、男を駄目にする魔女かを知っていたが故だった。
イシュタルはギルガメッシュに侮辱されたと激怒し、報復として父・アヌ神に天の牡牛の解放を迫り、これを成し遂げてしまったのだ。敵う者のいない神の獣のために地上に七年間の飢餓と破壊が訪れる。ギルガメッシュとエンキドゥは協力して天の牡牛に立ち向かい、見事撃退する。
女神の面目は再度丸つぶれにされたのだ。
イシュタルの怒りは当然収まらず、彼女は両名どちらかの死を神々に求めた。
人の身で神の獣を殺した事が罪だからである。イシュタルの願いは聞き届けられ、両名のうち一人、神に作られたエンキドゥはその命に逆らう事が出来ずゆっくりと衰弱死した。

それがギルガメッシュの転落となった。
自分に勝るとも劣らない力を持つ唯一の友人エンキドゥですら死ぬ、という事実にギルガメッシュは衝撃を受けたのだ。“死”の不安に苛まされたギルガメッシュは、ついには不老不死を求めて冥界へと旅立つ事になる。
長い旅路、数多の苦難の末、ギルガメッシュは不老不死の妙薬を手に入れる。
しかし、その帰り、水浴びをしていた隙に蛇に妙薬を飲まれて不老不死を失い、悲嘆に暮れたままこの世を去った。
蛇が脱皮するたびに新しい体に生まれ変わるのは、ギルガメッシュの妙薬を掠め飲んだからだとも言われている。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/12




【金羊の皮:EX(キャスター)】 きんようのかわ:EX(きゃすたー)
アルゴスコイン。
とっても高価。

コルキスの秘宝であり、
地に放ると竜を召喚できるとされるが、
キャスターには幻獣召喚能力はないので使用不能。

某第七聖典と同様に変な精霊が宿っているらしい。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/12




【空間転移】 くうかんてんい
テレポーテーションを可能とする魔術。

魔法の域にあるとんでもないレベルの魔術であり、
本編では神代の魔術師キャスターが多用していた。
令呪を使えば、聖杯の力によりセイバーにも使用可能。

転移させる対象を三次元より引き上げて
多次元を経由し、元の世界の別の座標に下ろす。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/12




【クー・フーリン】 くー・ふーりん
アイルランドの大英雄。

アルスター神話で登場する、光神ルーと
アルスター王コノールの妹デヒテラの間に生まれた半人半神の英雄。
幼名をセタンタと言い、「この子は英雄として生きる」と予言されていた。

クー・フーリンとは「クランの猛犬」という意味である。
これは幼い頃、クランという豪商の番犬をあやまって殺してしまったセタンタが「この犬に子供があるのなら、自分が育て、同じように強く忠実な番犬にする。それまでは、この身が貴方を守り通そう」と誓った事からきている。
クー・フーリンの二つ名は、名高いクランの猛犬を素手で殺めたセタンタの力量もさる事ながら、子供でありながら飼い犬を失った主人への心遣いを持つセタンタの器量を称えたものでもある。

逞しく成人したクー・フーリンは、ある女性と結ばれる為の条件として影の国と呼ばれる魔境に向かう事になる。
クー・フーリンは数多の難関を越え、影の国に到達。
その国の主・魔女スカサハに気に入られ、その元で鍛錬を積み、数多の魔術と体術を会得。そして後にクー・フーリンのシンボルとなる魔槍ゲイボルクを手に入れ、影の国をあとにする。

伝説では、クー・フーリンは勇敢で慈悲深く気持ちのいい若者と伝えられている。戦場では容赦なく敵を倒したクー・フーリンだが、信義を重んじ、一度交わした誓いは決して破らないという高潔さを持っていた。
ケルトの戦士には“誓約(ゲッシュ)”と呼ばれる各々の戒めを誓う習慣があり、誓約を破った戦士には呪いがかかった。
クー・フーリンはその二つ名の通り“生涯犬は食べない”という誓約を持っていたが、誠実にも、それをけして破ろうとはしなかった。

彼の交わした誓約が、後に彼の命を奪う要因となる。
敵国との戦いのおり、地力で劣る自国アルスターを守る為、クー・フーリンは自らの破滅を承知した上で数々の誓約を受け、その代償として敵国にも不利な誓約を課せさせたのだ。
クー・フーリンが交わした誓約の中で有名なのは、クー・フーリンの宿敵ともいえる女王メイヴとの間に交わした「一日に一人の戦士とのみ戦う」と、旧友フェルグスとの間に交わした「一勝一敗」の、ふたつの誓約である。
クー・フーリンの輝かしい戦歴の数々は、隣国コノートとの戦いに総括される。
コノートの女王・メイヴは夫との牛比べに勝つ為、アルスターに棲む黄金の牛・ドウンを手に入れようと理不尽な侵攻を仕掛けたことから、両陣営の戦争は始まる。三国からなる連合軍であるコノート軍に対し、クー・フーリンは実に七年もの間劣勢のアルスター軍を支え続け、ついにはコノート軍を追い返す。
そのおり、クー・フーリンは争いの元凶であるメイヴを捕らえるのだが「女を殺すわけにはいかない」と彼女を釈放し、アルスターはコノートと和睦するに至った。
だが女王メイヴは、釈放を最大の侮辱と受け止め、クー・フーリンに私的な復讐を開始する。
彼女の数多くの策略の果て、己に課した誓約を一つずつ破らされたクー・フーリンはあらゆる力を失い、そのわき腹に槍を受ける事になる。誇り高いクー・フーリンは倒れたまま果てることをよしとせず、柱に自らの体を縛り付ける。そして死の間際、川に流れた自分の血をすするカワウソを見てその貪欲さに高笑いをし、立ったまま絶命する。

豪傑であり爽快な人と為りのクー・フーリンには死と破壊を司る女神・モリガンの加護があった。
が、それは一筋縄でいく話ではなかった。
始め、クー・フーリンはこともあろうに女神の加護を拒否してしまったのだ。
侮辱されたモリガンはさまざまな動物に変化してクー・フーリンの命を狙う。
しかしクー・フーリンはそのどれもを撃退し、逆に傷ついたモリガンを癒した。
モリガンはその高潔さに心から感服し、クー・フーリンの目の届かないところで彼を支援することを決める。
クー・フーリンの誇りを汚さぬよう彼の窮地にも手を貸さず、一人の英雄の在り方を見守るのだった。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/12




【葛木 宗一郎】 くずき そういちろう
学校の教師。
キャスターの正マスター。

士郎たちが通う学校の教師であり、
現代社会と倫理を受け持っている。
絵に描いたような堅物系。

元暗殺集団に属していた暗殺者であり、
道具として育てられ過去に殺人を犯している。
二年前に集団を抜け、ふらりと冬木市にやってきた。
そこで柳洞寺の住職に気に入られ、居候する事となる。

主体性がなく、生きる屍のような人物。
自らを「朽ち果てた殺人鬼」と称す。

マスターであるが魔術師ではない一般人。
だが、暗殺者としての格闘スキルは逸脱していて
彼の武術「蛇」はセイバーを退けるほどの威力を持つ。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/13




【クラス】 くらす
“役割”と書いて“クラス”と読む。

サーヴァントに割り振られたもので、
とりわけ階級的な意味合いは持たない。
DQやFFなどの職業みたいなものと考える。

サーヴァントが形になりやすいように
仮初の物質化を可能にする為に
聖杯が予め用意した器であり、
各クラスはサーヴァント自体が習得している
技能とは別にそれぞれ固有の能力を持つ事となる。

聖杯によって振り分けられるクラスは以下の通り。
まれに変化した事もあったが、基本はこれ。
7つ以上にクラスが増えることはない。

剣の騎士、セイバー
槍の騎士、ランサー
弓の騎士、アーチャー
騎乗兵、ライダー
魔術師、キャスター
暗殺者、アサシン
狂戦士、バーサーカー

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/13




投影グラデーション・エア ぐらでーしょん・えあ
士郎とアーチャーが得意とする魔術。

術者の創造理念(イメージ)で本物を再現する特殊な魔術。
魔力によってオリジナルの鏡像を物質化する。
強化・変化の上位。難易度は最高。

一から十まで全て魔力で再現する上に、人間のイメージは穴だらけなため
通常はオリジナル通りの性能など望めず、またすぐに気化してしまう。
非常に効率の悪い魔術。

……にもかかわらず、士郎やアーチャーの投影はこの常識を覆し、
宝具などという規格外の能力までも再現することはおろか、
放置すればいつまでも存在し続けるという大反則状態。

「創造の理念を鑑定し、
 基本となる骨子を想定し、
 構成された材質を複製し、
 製作に及ぶ技術を模倣し、
 成長に至る経験に共感し、
 蓄積された年月を再現し、
 あらゆる工程を凌駕し尽くし―――
 ここに、幻想を結び剣と成す――――!」

ちなみに、本編では投影魔術として呼称されてはいるものの、
イリヤも言っているように士郎・アーチャーのソレは
一般的に知られる投影魔術とは厳密には違う。

固有結界を覚える前の半人前である士郎と違い、
アーチャーの投影は無限の剣製から零れ落ちた代物。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/13




【グラム】 ぐらむ
魔剣・太陽剣グラム。

ヴォルスング・サガにおいて北欧最大の英雄・
シグルド(ジークフリード)が所有した栄光と破滅の魔剣。

アーサー王伝説にあるカリバーンの原型でもある。
カリバーンがプリテン王の岩に刺さった選定の剣だったように、
グラムはヴォルスング王の大樹に付き立てられた選定に剣であった。

魔剣グラムと、その所有者シグルドの伝説は
大英雄の名に恥じない栄光と破滅に彩られた物語である。

後に中世ドイツにおいて編纂された『ニーベルンゲンの指輪』は
彼のアーサー王伝説に並ぶ騎士の物語であり、
グラムはバルムンクと名を変えて出現する。

“最強の聖剣”に匹敵しえる
“最強の魔剣”にして、竜殺しの特性すら兼ね備える。
かの騎士王にとって、この剣こそが天敵と呼べるだろう。

本編ではギルガメッシュの宝具として登場。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/13




【黒い影】 くろいかげ
アンリ・マユ。
桜のスタンド的存在。

黒い聖杯と化した桜を寄り代として現世に現れたアンリ・マユ。
桜ルートでアンリ・マユは桜を融合しかけてるっぽいので、
桜そのものであると言っても過言ではない。

姿は陸にあがったようなクラゲのよう。
ていうか布を無造作に重ねたかのような感じ。

通常攻撃は一切通用しない。
サーヴァントでさえ出会ってしまったら最後
殺されるか、影が勝手に消えるかを待つしかない。

一夜・一瞬にして一地区一帯の人間全てを飲み込んだ大食漢。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/14




【黒桜】 くろさくら
桜とアンリ・マユが融合した姿。
髪が白く変色し、黒い影のようなドレスを羽織る。
見た目も腹の中もとにかく黒い。作中最強に黒い。

ただの力であるアンリ・マユに方向性を与える事が出来る。

体内に埋め込まれた前回の聖杯の欠片により
黒い聖杯となった彼女の魔力の貯蔵量は優に億を超え、
世界中の魔術師が好き勝手に使っても尽きることはない。

彼女から出でたアンリ・マユは
布を重ねたような人間サイズのクラゲみたいな黒い影と、
八つの輝く眼のようなものを持つ影の巨人との二種類がある。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/14




【黒セイバー】 くろせいばー
セイバーがアンリ・マユに汚染されたもの。
属性は秩序・悪へと変化している。
マスターは黒化した間桐桜。
対魔力:B 騎乗:‐
筋力:A 魔力A++ 耐久:A 幸運:C 敏捷:D 宝具:A++

彼女を最強たらしめているものは剣士としての能力ではなく、
竜種の因子を持つが故の膨大な魔力量である。

満足な魔力提供を受けられない
サーヴァントの身では生前の戦闘力を発揮できなかったが、
この状態の彼女は生前と同等、いやそれ以上の破壊力を誇っている。

単純な攻撃力なら、最強の存在。
が、黒化したせいでカリスマは最低まで下がり、
常に凶暴性を抑えている為、直感が鈍っている。

ちなみに黒化したセイバーは、アホ毛がなくなっています。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/14




刺し穿つ死棘の槍ゲイ・ボルク げい・ぼるく
ランサーの宝具。魔槍。
ランク:B

突けば必ず相手の心臓を貫く呪いの槍。
魔槍ゲイボルクにより必殺の一刺。

その正体は、槍が相手の心臓に命中したという結果の後に
槍を相手に放つという原因を導く、因果の逆転である。
槍を放つ前に槍は既に心臓に命中しているのだから、
結果が作りあがった後に何をしようと防御も回避も不可能。
ゲイボルクを回避するにはAGI(敏捷)の高さではなく、
ゲイボルクの発動前に運命を逆転させる能力・
LCK(幸運)の高さが重要となる。

それ以外には、単純にゲイボルクの魔力を上回る防御力か、
そもそもゲイボルクを発動させないかしかない。

消費魔力はなんと二桁程度。
800だの1000だの魔力を消費するエクスカリバーや
エヌマ・エリシュに比べて、何と使い勝手のいいことか。
対人においてこれほど無駄の無い武装は他にあるまい。

余談ではあるが、このゲイ・ボルクの能力は
槍自体の能力ではなくランサーが自己流にアレンジしたもの。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/14




突き穿つ死翔の槍ゲイ・ボルク げい・ぼるく
ランサーの宝具。ゲイボルクの真の能力。
ランク:B+

ゲイボルクの呪いを最大限に開放し、
渾身の力を以って投擲する特殊使用宝具。

もともとゲイボルクは投げ槍であり、使用法はこちらが正しい。
死棘の槍と違い、こちらは心臓命中よりも破壊力を重視し、
一投で一部隊を吹き飛ばす。その様は炸裂弾そのもの。
マッハ2で飛距離四十キロ。

ダメージ・形状、共にケルトの光神ルーが持つ
“轟く五星(ブリューナグ)”に迫るが、
「幾たび躱されようと相手を貫く」
という能力から北欧の主神オーディンの
“大神宣言(グングニル)”よりの宝具と言える。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/15




王の財宝ゲート・オブ・バビロン げーと・おぶ・ばびろん
ギルガメッシュの宝具。黄金の都へ繋がる鍵剣。
ランク:E〜A++

空間を繋げ、宝物庫の中にある道具を自由に取り出せるようになる。
ドラえもんの四次元ポケットと書いててちょっと思ったのはここだけの秘密。

ギルガメッシュは大抵、この空間から矢のように宝具を撃つ。
ゆえに、彼のクラス(役割)は“アーチャー”なのである。
ちなみに身体能力は士郎と互角程度しかない。

使用者の財があればあるほど強力な宝具になっていく。
古今東西、ありとあらゆる宝具の原型を全て所有する
ギルガメッシュのゲート・オブ・バビロンは
全ての英雄を凌駕するまでに至っている。
全ての宝具を持つということは、
全ての英雄の弱点を穿つことができるということだからだ。

類似品で、ロード・オブ・バビロンがあるんじゃないかとか何とか。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/15




【結界】 けっかい
ある一定の範囲内に特性を敷く魔術。

特定の領域を隔離する地形魔術の一種で、
線を区切りとして元からあるモノに手を加えて作る。
固有結界も結界の一つだが、この方法には該当しない。

内側にいる人間に対して何らかの干渉を行うタイプは
全て特性の個人ではなく、その場にいる者に対する魔力干渉。
「場」にかける魔術であるため、必然的に効果は間接的なものとなる。
それ故、自身の肉体の直接魔力を通している魔術師には効き難い。
また、周囲に異常を知らしめる結界は三流であるらしい。

魔術師を守る防御陣。

衛宮邸の結界は、切嗣が張ったものであり、
攻撃特性は全く持たないが高い索敵能力を持つ。
敵意を持つ侵入者に反応し、カランコロンと警告音を鳴らす。

アインツベルンの森も結界が張られている。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/15




【外道】 げどう
真理に反した説やそれを説く人。邪道。

…ではなくて、魔術師の中でも
協会の規則に反して魔術を悪用する者・
魔術回路を止められなくなって自滅する者を指す。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/15




【気配遮断:A+(真アサシン)】 けはいしゃだん:A+(しんあさしん)
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば発見される事は不可能に近い。
ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/15




【気配遮断:D(アサシン)】 けはいしゃだん:D(あさしん)
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/16




【幻想種】 げんそうしゅ
伝説・神話で登場する生物の総称。

外的要因により生態系が変貌したモノ、
ヒトの想念より生み出されたモノ、
長寿により上の段階にあがったモノとがいる。
通常使い魔として扱えるのは魔獣までとされているまで。

ランクは野獣→魔獣→幻獣→聖獣の順に格上になっていく。

千年クラスを生きてきた幻獣・聖獣の類には
一般の魔術程度の神秘では太刀打ちできず、
その神秘性から魔法と同格とされている。

(TYPE-MOON スタッフ座談会第二夜より)
Fate/stay night
2006 03/16




【高速詠唱】 こうそくえいしょう
本来、一人前の魔術師でも
一分はかかる大魔術の詠唱を
わずか三十秒で成せる特別な詠唱。

が。
ほとんど一言で終わるような“高速神言”に比べると
見劣りするとかそんな話ですらなくなってしまう悲しい技術。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/16




【高速神言:A(キャスター)】 こうそくしんげん:A(きゃすたー)
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。

大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
区分としては一小節だが、威力は五小節以上の大魔術に相当する。
「神言」である為、常識的な詠唱に比例した魔術区分は当てはまらない。

神代の言葉なので、現在人には発音できない。
言葉以上に脳に訴える言語。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/16




【黒化】 こくか
アンリ・マユの呪いに汚染され、変貌してしまう事。

主にサーヴァントがこの呪いにかかり、
汚染されたサーヴァントは属性の性格が反転する。
確かな使い魔として肉体を与えられる為、より強力な存在となるが、
霊体化する事も不可能になる為、物理攻撃が効くようになってしまう。

本編中、黒化したサーヴァントはセイバー、バーサーカーの二人。
キャスターも汚染されたようだが、黒化したかはよく分からない。
うち、セイバーだけがほとんど新キャラ状態として登場する。

人間で汚染された者は、桜ただ一人だけである。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/16




【黒鍵】 こっけん
聖堂教会で使われる、悪魔祓いの護符の一つ。

代行者たちにとってシンボリックな道具だが、
扱いが難しい上に物理的な破壊力が乏しい為、愛用するものは少ない。
剣としての精度は低く、この長さをして投擲専用の武装となっている。

彼らが『魔』と定義するモノたちの大部分霊体や現象であり、
それらを退ける黒鍵も物理的な攻撃力よりも霊的な干渉力に重きを置く。

上級者、もしくは選ばれた代行者だけが使う黒鍵の刀身は
魔力で編まれたものであり、携帯時は柄の部分だけとなる。
中には百近い黒鍵を法衣に隠している者もいる。

何故か皆して指と指の間に挟んで使う。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/17




【言峰 綺礼】 ことみね きれい
本編主人公・衛宮士郎の最大の敵。
ギルガメッシュおよびランサーの正マスター。

魔術協会、聖堂教会の二つの大組織から
第五回冬木市聖杯戦争の監督役として父が派遣される。
その後、第四回聖杯戦争の生存者の一人として監督役を引き継ぐ。
さらに、教会から『派遣される』という形で魔術協会に鞍替えをした。

第四回、第五回とも冬木市聖杯戦争に参加しており、
前回の戦争ではアーチャー(ギルガメッシュ)の、
今回の戦争ではランサーのマスターとして暗躍。

第四回では切嗣のライバルであったらしい。
彼が切嗣と殺し合ったのは一度だけであるが、
切嗣は最後まで言峰を最大の敵として重視していた。

生まれついてその人格に欠陥があり、
一般の人々が美しいと思うものが美しく思えず、
逆に醜いもの、他者の苦しみに悦びを見出す性癖を持つ。
悪党ではないが悪人であり、非道ではないが外道である人物。

聖杯には興味がないのだが、
受け取るに相応しい人物がいなければ
己が聖杯を貰い受けようかと考えている。

己が貰い受けた際の聖杯の使い道は、破壊。
自分の趣味のために破壊に限りを尽くす事である。

このように破壊を好む彼ではあるが、
実は士郎と同じく“作る”側の魔術師である。
教会の代行者の資格を持ち、霊媒治療を得意とする
彼の霊体・精神の瑕を直す手腕は有数の司祭レベルである。
彼の霊体に対する攻撃力は特出しており、
その信仰が揺るぎないものである事を如実に現している。

ちなみに、言峰は聖遺物の管理・回収を任務とする
第八秘蹟会に席をいていた代行者である。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/17




十二の試練ゴッド・ハンド ごっど・はんど
バーサーカーの宝具。隠された能力。
ランク:B

自身の肉体を屈強な鎧と化し、
ランクB以下の攻撃をすべて無効化する。
加えて、死亡しても自動的に蘇生(レイズ)がかかる。

その蘇生のストック数は、彼がヘラクレスとして
乗り越えた神々の十二の試練にちなんで、十二回。
つまりバーサーカーは十二回倒されなければ消滅しない。

ただでさえ、こと「破壊」において最強たるバーサーカーが
十二回も復活できるなら、そりゃ手がつけらないわな。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/17




【固有結界】 こゆうけっかい
魔術における奥義中の奥義の魔術。
「リアリティ・マーブル」とも呼ばれている。

古来より精霊・悪魔の領域を指す
『人』が持つに過ぎた大禁忌。
魔法に限りなく近い魔術であり、
魔術師たちの到達点の一つとされる。

通常の結界と異なり、
使い手の心象風景・己の世界図を形にし
空間を丸ごと入れ替えて現実の世界を塗り潰す。
心象世界の具現化。魂に刻まれた世界図のめくり返し。

固有結界は世界にとって異物であるため、世界から修正が働く。
そのため固有結界を維持するには莫大な魔力を必要とする。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/17




【固有時制御】 こゆうじせいぎょ
切嗣が習得していた魔術。

はっきりとした詳細は不明だが、
魔法の域にある魔術であるらしい。
名前から言って『時間干渉』の魔術だろうか。

アーチャー曰く、空間転移と見分けがつきにくいらしい。
やっぱりアレか。「ザ・ワー○ド」か。

(Fate/stay nightより)
Fate/stay night
2006 03/17











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